検査、タイミング、人工授精、体外受精
気づけば2ヶ月経っている。
コロリです。
決して闇落ちしていたわけではなく、日々に忙殺されていただけです。
さてと、クリニックに通い始めてからの話をまとめてどーんと書きます。
クリニックに通い始めると、まずはいろんな検査をする。
女性は、生理初期、生理後期、排卵期、黄体期みたいな感じであちこちで採血とか内膜の組織を取られたりする。
男性は血液検査とオタマさんの検査くらいかな。
なんの検査をどこまでやるかはクリニックによって大きく違うし、自身で希望しない限り行われない検査も多数あり。
そして、どれもこれも保険適用外ばかりなので何万円もする。
検査がメインの初期の頃は、タイミング指導のみだった。
タイミング指導とは、その名の通り排卵に合わせてセックスしてくださいねと指導される。
排卵前に病院に通い、そろそろだなとなると何曜と何曜にタイミングとってくださいねといわれ、その後ちゃんと排卵したかを確認するのだ。
正直、自己流とはいえ排卵検査薬を使ってタイミングを1年とってきたわたしとしては、こんなもん時間の無駄だとか思ってた。
2ヶ月は検査の結果待ちが必要だったのでタイミング指導だったが、妊娠には至らず。
次のステップは人工授精(AIH)なんだけど、多分みんなはこれが卵子に精子を入れるやつ?とか思ってそうだけど違う。
採取したオタマさんを洗浄濃縮して、子宮に直接送り込む事。
タイミングの強化版って感じ。
子宮までは自動的に運ばれるから、タイミングよりは確率上がるかなって程度。
費用もAIH自体は2万程度(注射とか含めない)と比較的お安め。
なので、私としてはAIHも無駄かなーなんて考えていたので、一気に体外受精を希望することに。
しかし諸事情で1回AIHをした。
が、妊娠には至らず。
体外受精(IVF)は体の外で卵子に精子をふりかけて受精卵を作ること。
ちなみに、針で卵子に精子を注入するのは顕微授精(ICSI)。
私もこのあたりの区別は治療始めてから知った。
この、IVF、ICSIが本当に大変。
お金も、身体も、ココロも、それまでの治療と比べて圧倒的なダメージ。
まず、採卵と言って卵巣から卵子を採取する必要がある。
精子は採卵日に準備しておき、ふりかけにするか、顕微にするか決める。
ちなみに、オタマさんの成績が良く、卵子の質も悪くなければふりかけ推奨。
オタマさんの運動率が悪かったり、卵子の膜が固い等、ふりかけが期待できない場合は顕微授精になる。
もちろん費用は顕微授精のほうが高い。
私が通っているCLでは5万程度の差がある。
ちなみに、ふりかけたが受精しなかった場合に救済措置として緊急顕微してくれるCLもある。
受精すると培養へ進むが、3日目の初期胚でやめるか、5日目胚盤胞を目指すかの選択を迫られる。
これが本当に悩ましくて、初期胚より胚盤胞の方が移植後の妊娠確率は高い。
しかし胚盤胞が育つ確率が平均3割程度と低い。
培養は培養士のスキルに依存する面もあったりして、CLによっても成績に差があったりする。
たくさん採卵できて、たくさん受精した場合は、いくつか初期胚で凍結して確保。
残りを胚盤胞目指すとかできるのだが、なかなかそう上手くも行かない。
また、仮に培養がうまくいってもグレードが低いと妊娠率も下がるといわれている。
ちなみに私はいまこの採卵〜培養でつまづいており、移植まで行けていない。
通院前に「避妊しなけりゃすぐできる」と能天気に思っていた私は、通院してからは愚かにも「治療すりゃさすがにできるっしょ!」と考えていた。
しかし、採卵が一度に1個とか4個とかしか取れないので培養過程でダメになって移植まで進めない状態だ。
採卵1回目で取れた1個は、幸いにも胚盤胞になって凍結されている。
でも5日目ではなく6日目でやっとこさのグレードの低いもの。
2回目の採卵は4つ取れたが、全て培養の過程でダメになった。
この時は治療を開始して初めてココロが折れ、治療をやめようかと1人で泣いた。
採卵だけで20万かかるのだ。
2回で50万程度かけて、仕事に都合をつけ数日おきにCLに通い、注射を打たれ、自己注射をし、採卵で痛い思いをしても成果がない。
これほど辛いものはない。
金を積んでそれをクリアできるならそうしたいぐらい。
若さは金では取り返せない。
私は卵子の質が低いようで、着床しても継続しにくかったりするようだ。
(ようだ、と言うのは明確にそうだ、と言えないということ。不妊治療の難しさは明確な原因がわからないことが多く、仮説に基づいて思考錯誤しながらしかできないところだと思う)
担当医からは筋トレを頑張るように指導されたので今は毎日筋トレに励んでいる。
筋トレは卵子の質の向上につながると言うのが私のCLでの説。
食事も気にかけて、なんとか頑張れる範囲で工夫している。
来月3回目の採卵を目指しており、なんとか移植できる段階に進みたいなと思っているところ。
何でここまでやるのかな、とか、こんな思いしなくちゃダメなのかな?とか、気持ちが迷子になること多々あり。
でも、旦那さんとの子供が欲しいっていうのはもちろん、結果が出なかったとしても、あとあと後悔しないくらい頑張った!と自分で言えるように納得したいんだと思う。
もっと早く妊娠することの難しさについて知っていれば・・・と思う一方で、旦那さんと出会ったのは最近なわけで私にとっては「今でしょ!」なのだから仕方ないと割り切っている自分もいる。
でもやっぱりどこかで滑り込みセーフで子供を持てることを期待している。
こういうふわふわフラフラした気持ちで日々奮闘しているのだ!